紅蓮のブログだよー。

創作を気ままに置いていくブログです。

幻想人迷劇 その弐拾伍

結局あの後、フランちゃんが飽きた、と言い出してくれたお陰で弾幕戦は幕を閉じた。いや、描写が上手く出来なかったとか面倒になったとかじゃないよ?

「久しぶりに沢山動いたわ。私の遊びに付き合いきれる人間なんてそうそういないから、少し嬉しかったわ。」
「光栄です、妹様。」
「…ねぇ、あなた。」
「はい、なんでしょうか?」
「心の中では私の事、妹様、って呼んでないわよね?」
「えっ…?」
「あぁ、別に気にしないでいいのよ?私も堅苦しいのはあまり好きじゃないから。」
「で、では、フランちゃん、とお呼びしても宜しいのでしょうか?」
「ええ、構わないわ。むしろそう呼んで頂戴。その代わり、と言ってはなんだけれど、私も堅苦しい喋り方を崩すわね。」
「わかりました、フランちゃん。」
「気にしなくていいっていってるじゃない。タメ口でいいんだからね、お兄様?」
「…か、からかうのはやめてください…」
「うふふ♪やっぱり人間の男の子は面白い反応をするわね~」
「もう、やめてくださいね?これ以上言われるとオーバーヒートしてしまいそうなんですから。」
「は~い」

この後フランちゃんと暫くの間色んな話をして遊んだ。

「じゃあ、俺はそろそろ戻らないといけないので、失礼しますね」
「本当だ、もうこんな時間なのね。」
「えぇ、もう夜中ですよ?人間の男の子の体は睡眠を欲する時間です。」
「わかったわ。また、遊びに来てね?」
「勿論。暇があれば何度でも遊びに来ますよ」
「ありがとう、嬉しいわ。…じゃあ、また今度遊びましょう?」
「はい。では、また今度~」

そう言って俺は地下室を後にした。

「…泊まっていけばいいのに。」

そんな少女の呟きを聞き逃して。


「…さて。夜に飛ぶのも久しぶりだなぁ…やっぱりここは外の世界と違って星が綺麗だ。」

「全くもって同意見だぜ。」

その言葉とともに近くによってくる人がいた。

「…魔理沙さんじゃないですか、なぜここに?」
「いや、キノコを採るのに無我夢中になっていて、気が付いたらこんな時間でな。んでふと空を見たらお前が飛んでたって訳だ。」
「相変わらずのキノコ愛ですね…」
「勿論だぜ。配管工にも勝てるキノコ愛を私は持ってるつもりだぜ?」
「でしょうね…そのキノコの山を見れば誰だってそう思いますよ」
「これでもまだ今までで一番一気に採った量に比べれば十分の一程度だぜ?」
「うわぁ…」

なんて話しているうちに魔法の森に着いたので俺と魔理沙さんはそれぞれの家の方面に別れた。
明日は何をしよう。博麗神社にでも行って遊ぼうかな。いや、その前にこのボロボロの体を休めよう。