イカノイアで節分ネタ(書きたかっただけ)
―朝飯を食べ終わったら話がある。
朝早くからハクにそんな事を言われ、訝しげに思いつつも、朝ご飯を美味しく頂き、ハクの話を聞く。
「シズク!今日は何の日か知ってるか!?」
「ハク、テンション高いね...節分でしょ?」
「そう!節分だ!って事で我が家にゲストを呼んだぞ!」
「いきなり過ぎるよ...で、そのゲストって誰なの?」
「ほいほい、急に呼び出された紅蓮だよっと。」
「...うん、まぁ、この2人くらいしか今の所出てないもんね。よろしく。」
「メタ発音良クナイ。んで、呼び出されたはいいけど何するの?」
「よくぞ聞いてくれました!この4人でこれをやろうと思います!」
「これは...豆?って事は豆まきかなー?」
「そう、豆まきです!鬼はくじで適当に決めますよ!」
「お願いだから私にはならないでよね...」
「...ほい!出ました!...えっとー?紅蓮さんです!はいこれ鬼のお面!」
「わぁーマジか!OK、頑張るよ!」
「シズクとダイナモさんには、はい!豆まき用の豆!」
「ありがとー!よし、紅蓮くん、覚悟だよ!」
「...あ、美味しい」
「あ、ちょ、シズク!?豆食べないでー!?」
〜始まりました~
「よっしゃ頑張るぞ!鬼は外ー!服は内ー!」シュッ!
「鬼はー外ー、福はー内ー。」ポイッ
「ふはははは、効かんな!痛くもかゆくもないわ!」
「よーし、次は私だよー!鬼は外ー!!福は内ー!!」ギュン!!!
「痛い!超痛い!待ってマジで痛い!!!」
「...あ、やられた。」
「あちゃー...やり過ぎちゃったかー。」
「豆で倒すとかどんなスピードで飛んでたんだ豆...怖い...」
「...で、ハク。どうするのこれ。食べてもいい?」
「私も食べたーい!」
「と、とりあえず残った豆を食べようか...」
「これ後片付けどうすんの...面倒臭そうなんだけど...」
「...あ、れ?今のは...夢?」
明るい日差しが部屋に射し込む。部屋を見渡しても豆の残骸は無く、いつもの綺麗な部屋のままだった。
「シズクー!朝ご飯出来たぞー!」
ハクの明るい声が聞こえる。どうやら本当に夢だったようだ。
実際にあったらたまったもんじゃないし、良かったな、と嘆息する。
「...ん、今行く。」
今日はどんな1日になるだろうか。どんな楽しい事があるだろうか。
まぁ、まずはここに慣れることからかな。
そんな事を考えつつ美味しい匂いのする先へ向かう。
「あ、そうだ。朝飯を食べ終わったら話があるんだ。」
「急に真面目な顔してどうしたの?」
「そんな顔してた?...まぁ、とりあえず朝飯を食べよう!いただきます!」
「...いただきます。」
―そして最初に戻る。