紅蓮のブログだよー。

創作を気ままに置いていくブログです。

幻想人迷劇 その弐拾弐

「…これで…観念…しましたか…っ!?」

心の中では余裕を保とうとしているが、流石にあれほどのエネルギーを使うとキツイ。

「くっ…この私が…現人神である、この私が只の人間なんかに…」
「いい加減にしなさいよ、今回はどこからどう見てもアンタが悪いでしょうに」
「そうだな、私も事情は聞いたが、完全にお前が悪いと思うぜ」
「でも!神奈子様と諏訪子様は信仰がなくては存在できない身で、にとりさんがつくった機械はその信仰を減らすようなものd」
「それならそう言えばよかったじゃない」
「うっ…」

多分、早苗さんもすぐに間違いだと気づいたんだと思う。でも、後には引けないところまでやってしまったから、悪として生きていこうとしたんだと、そう思う。

とりあえず早苗さんは反省をし、この事件は終わったのだった。

〜博麗神社にて〜

「はぁ…久しぶりの弾幕戦で疲れたわ。」
「普段からサボってるからそうなるんだぜ」
「いいじゃない、休みたい時は休む、これが一番よ」
「だから腕がなまるんじゃ…」
「どうせすぐに取り戻すもの。それよりも…ね?」
「あぁ、そうだな。」
「…え?」
「「本来ならあのスペル、禁止だからね?」」
「わかってました、わかってましたさ…」
「まぁ今回は私に免じて許す!」
霊夢、それ紫にバレたらどうするつもりだ?」
「どうせもうバレてるもの、気にしないわ。」

うわー、博麗の巫女って、すげー。

「やっぱりか…」
「でも正直言って、あんた弾幕強いわね、どこで覚えたの?」
「紅蓮は私が育てた(キリッ」
「…まぁ…そういうことになります」
「でも、あの剣は魔理沙の知恵じゃないわよね?」
「あぁ、確かにあんなスペル教えたつもりは無いぜ」
「実は永琳さんの薬で能力をもらいまして…」
「へぇ、どんな能力なの?」

あ、驚かないんだ…

「炎を操る程度の能力、らしいです。」
「ふむ…私の魔法と組み合わせれば幅が広がりそうだな!」
「確かに汎用性は高いかもしれないわね、まぁ使いこなせるように頑張りなさい?」
「はい!」



俺はこの時、自分の本当の能力について何も知らなかったんだ。