幻想人迷劇 その弐拾参
さて…一悶着終わったらなんか、疲れたな…
「そろそろ家に戻りますねー」
結局あの後三人で呑み会みたいな流れになってわいわいとやってたのだが…
気が付くともう夜中だったのだ。
「あぁ、もうこんな時間か。んじゃあ私もお暇するぜ」
「えぇ、二人とも気をつけてね。」
「では、また明日にでも。」
「また来るぜ」
そうして俺と魔理沙さんは博麗神社を後にした。
「今日は久しぶりに呑んだぜ」
「まさか俺まで呑まされるとは思ってませんでしたよ…」
「ここは幻想郷だし別にいいんじゃないか?」
「まぁ、そうですねぇ」
酒のせいで少し頭がぼーっとするが、飛んでいる今、ふらふらする訳にはいかないのでしっかり意識を保って飛ぶ。
「さて、明日はどうするかなぁ。魔法の研究もしたいがたまにはアリスの家に遊びに行こうか迷うぜ」
「楽しそうですね〜」
「アリスは本当に面白いぜ。…んじゃ、この辺で。じゃあなー」
「あ、はい。おやすみなさい」
と、いってもそこまで魔理沙さんの家との距離は離れていないのだけれど。
「ふぅ…疲れた疲れたーっと。」
家に帰ると明るい色彩の家具などが出迎えてくれる。
自分の部屋で荷物を置き、体を洗い、寝支度をする。
「…さて、寝るか」
明日は紅魔館にでも行こう。まだ会ってない方がいるから、その人に会いに行こう。
…あ、人じゃないか
〜翌日〜
「んんん…ふあぁ…」
鳥の鳴き声で目が覚める。
顔を洗い、着替えを済ませる。
「…さて、一応弾幕戦の準備はしておこうかな。」
会いにいく相手が相手なだけに油断は出来ない。念入りに準備はしておこう。
「よし。行こう」
家を出る。
今日の目的地は紅魔館の地下室。
会いにいく対象は悪魔の妹。
フランドール・スカーレットだ。